|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() 香川県福祉施設士会主催の平成14年度第1回福祉施設士セミナーを去る5月31日、高松市の香川県社会福祉総合センターで開催しました。テーマは、古くて新しい『福祉QC活動について』です。 香川には福祉QC活動の草分け的な瑞祥会があり、10数年の輝かしい歴史があります。この影響を受け、いくつかの施設で活動を導入していますが、まだ一部にとどまっていました。介護保険の導入以来、施設経営は変革を迫られ、第三者評価やISOが話題を呼んでいますが、その中で、施設変革の基礎として不可欠な福祉QC活動に対する関心が高まりました。香川県福祉施設士会では平成14年度研究テーマとしてこれを取り上げ、会員の8割に迫る15施設、34名の参加を得ました。講師は、日本小集団活動協会専務理事の北川公彦氏です。 この研修では、まず、なぜ福祉QC活動が必要なのか、福祉QCのQとは『質』のこと、すなわち仕事の出来映えで、Cとは「仕事の出来映えを一定の幅の中で保証すること」で、それをトップからの指示待ちでなく、職員が主人公として主体的に進める活動であるという話がありました。 また、福祉QC活動は、教育の成果がつかみにくい一般教育と異なり、成果が教育の成果として表れ、具体的に把握できること、問題集めからテーマの完結までのステップがそのまま教育のプロセスであることなど、具体的な事例を駆使して解説されました。 グループダイナミズムを発揮する体験学習に触れた受講者のアンケート結果では、90%以上の参加者からこの活動の必要性が理解できたという回答が寄せられました。 香川県福祉施設士会では、今回の研修を受けて、施設合同で『福祉QC』活動に取り組むことが決まりました。具体的には、日本小集団活動協会が開発し、近畿地区で推進する『必ず成功する福祉QC活動の導入と進め方』システムの導入を行います。まず、9施設10サークルが参加して、平成14年7月の導入推進者研修、QCリーダー研修を皮切りに、平成15年5月の合同発表会開催に向けて約1年間、毎月決められた計画に沿って継続研修をしていく予定です。 発表には、香川県の他の施設にも参加を呼びかける予定です。身近な発表で職員の活動の姿と成果をみることで活動の価値を理解する施設が増え、福祉QC活動の裾野がさらに拡大されることを大いに期待しています。 (香川県福祉施設士会会長 川西 基雄) ![]() おりしもFIFAワールドカップ大会、日本チーム初のトーナメント戦当日にブロックセミナーを開催したことは後世の語り草になるであろう。 第15回関東甲信越静ブロックセミナーは、東京都福祉局、東京都社会福祉協議会の後援をいただき、6月18日〜19日の2日間、アイビーホール青学会館(青山学院大学構内)を会場に、120名の参加者を得て開催することができた。 今回のテーマは「社会福祉改革の理想と現実」。 社会福祉改革が進み、従来の方式に馴染んできた施設関係者には戸惑いが多い。しかしながら、「福祉施設士」は社会福祉業界唯一の施設長資格を持つエキスパートであり、変化への対応に積極的に取り組んでいる。大きな転換期にこそ、理論だけでなく、会員はじめ他業種の先進事業者による実践に基づく情報提供により、相互の学び合いを積極的に行いたい。その実践の情報を共有し、レベルアップすることにより、本会の目的である「施設福祉と地域福祉の向上」に一層の貢献ができると考えた。 セミナーの事務局は東京都福祉施設士会(高橋紘会長)が担当し、実行委員17名で約1年かけて準備した。 シンポジウムは「経営」と「サービス」の二つの課題について行った。すなわち、社会福祉改革の大きな柱であるサービスの質の向上と、それを踏まえた上での健全な社会福祉施設経営に焦点を当て、施設現場ではどのような実践をしてきているか、それぞれの立場での取り組みの状況を例示していただき、課題を出し合い、会員相互の学び合いの場とすることを趣旨とした。 初日、セミナーに先立ち開会式が行われ、開会の辞、主催者挨拶に引き続き後援団体である東京都福祉局生活福祉部地域福祉推進課池田課長、日本福祉施設士会広瀬会長からご挨拶をいただいた。 セミナーは、堀田力氏による基調講演「社会福祉改革の理想と現実―福祉施設士への期待」からスタートした。堀田力氏は最高検検事・法務大臣官房長からさわやか福祉財団理事長へと転身され、平成13年度より東京都社会福祉協議会会長に就任されている。活動を通じて見える社会福祉の理想と現実、福祉施設士への期待について講演していただいた。 全般的にわかりやすい話であり、福祉施設士も専門的な福祉の仕事をわかりやすく利用者に話すことの大切さを実感した。 初日のシンポジウムは、「社会福祉改革の理想と現実―福祉施設の現場から(副題)健全な福祉施設経営のために」がテーマで、コーディネーターは、法政大学教授日本社会事業大学客員教授・高橋利一氏にお願いした。高橋利一氏は第1期福祉施設士会員であり、実践から転身されて教鞭をとられている。 シンポジストには、児童の立場から社会福祉法人桑の実会理事長桑原哲也氏、高齢者の立場から社会福祉法人吉祥会寒川ホーム施設長三澤京子氏、障害の立場から社会福祉法人東京リハビリ協会理事長斉藤公生氏をお願いした。施設が何を理念と目標としているかを利用者に示し、人材養成をしていくかが健全な施設経営の基本であること、事業を通じて地域社会を育む役割を担っていくこと、地域自立生活を果たしていくことなど、福祉改革を実践に結びつける発表が行われ、2時間という時間が短く感じられた。 第1日目の研修終了後、交流会としてディナーショウ「木月京子・シャンソンの夕べ」で良き息抜きのひと時を過ごした。 二日目のシンポジウムのテーマは「社会福祉改革の理想と現実―福祉施設の現場から(副題)利用者サービス向上のために」。コーディネーターは施設士会員である淑徳短期大学助教授田村惠一氏により進められた。 シンポジストは、児童の立場から社会福祉法人愛の泉・愛泉こども家庭センター長藤井美憲氏、高齢者の立場から社会福祉法人睦会須坂やすらぎの園施設長大島順道氏、障害の立場から社会福祉法人からしだね・うめだあけぼの学園園長加藤正仁氏、行政の立場から東京都品川区福祉事業部長小沼毅氏の4氏に依頼した。 こちらでも、1.サービス提供者の意識改革が必要である、2.利用者自身の人生の自己実現への支援ができるか、人権擁護がいかに出来るか、3.第三者評価を大いに利用することが大事である、4.地域支援事業に力を入れるべきであるなど、全員から具体的な提案が出された。 アンケートの中で、「福祉改革に向かって果敢にチャレンジし、理想を追求されているシンポジストに感動を覚えました。同時に施設長方の研鑚し合っておられる真摯な姿に施設士会の素晴らしさを感じました。また、ISOや第三者評価にも興味を持ちました。時間を見つけて検討してみたいと思います。このセミナーに参加させていただきありがとうございました。(会員施設職員)」という感想が象徴的だった。 なお、当日、あわせて開催されたブロック内会長会議で、15年度は千葉県、16年度は静岡県が担当することが確認した。 (東京都福祉施設士会 会長 高橋 紘) ![]() 本会は長い間休眠状態でしたが、昨年11月に寺田亮一氏をあたらしく会長に定め、再出発いたしました。 静岡県は43名の会員が、西は浜名湖の先より東は下田の先までと広範囲に分散し、それぞれの施設で活躍しています。このためなかなか施設士会単独の会合を持つことが困難なため、今回も6月24日、静岡市のベルパレス鷹匠で件社会福祉施設経営者協議会の研修会が開かれたのにあわせ、14年度の総会を開きました。 出席会員13名に加え、全国社会福祉協議会企画部副部長の野崎吉康氏と県社会福祉協議会福祉事業部長の鈴木恒就氏にもご参加いただきました。 はじめに、寺田会長より、物質的には豊かでも精神面では誠に貧困な今の社会にあって、福祉も大きく様変わりしようとしているが、福祉に携わる者の使命を忘れることなく、真摯な学びと会員相互の情報交換が大切であるとのお話につづき、これまでの長いブランクを早くうめて、将来はブロックセミナーが静岡県でも開けるよう努力していこうとの呼びかけがありました。 その後13年度の事業報告・決算報告並びに、14年度の事業計画と予算案が可決され、本年度第一回目の研修として、8月9日、静岡県青年経営者協議会とともに、『福祉サービス第三者評価についてのシンポジウム』を開催することが決まりました。 (静岡県福祉施設士会事務局 中野菊乃) ![]() 7月12、13日の両日、中国・四国ブロック福祉施設士セミナーが、主管高知の地において、「福祉新時代と施設管理者としての施設長のあり方を考える」というテーマで開催された。 参加者総数約50名。正直なところ、中国・四国となればもう少し参加があってもいいのではと少し寂しい気がしたが、それをカバーするに余りある内容の充実したセミナーだった。具体的には、全国社会福祉協議会企画副部長野崎吉康氏の基調講演「構造改革と社会福祉の動向について」からはじまり、4名のパネリストによるディスカッション、さらに翌日には、元高知県健康対策課課長の宮田福氏による「施設における食のサービスのあれこれ」とつづいた。ここではすべての内容について詳述できないので、セミナー全般を通じての感想を交えて述べ、この稿のまとめとしたい。 まず、老人福祉施設においては、介護保険制度が導入されて3年半ばが過ぎようとしている。導入前夜は、措置から利用・契約なり、生き残りをかけた熾烈な競争が本格化するとのふれこみであったが、フタを開けてみると高知市に限っていえば、市内9施設入所待機者が500名を超えているし、利益率13.1%という数字が一人歩きの感があるが、収支も必ずしも悪くない。 しかし、野崎副部長の講演にもあったが、昨今の福祉をめぐる動きをみると、これはあくまでも一時的なことであるということがわかる。次年度予定されている施設介護報酬の引き下げはもとより、規制緩和の流れの中での民間参入がこれから本格化するだろう。 障害者施設においても、来年度は支援費制度が導入され、介護保険同様利用者本位の考え方に立つ新しい仕組みに移行することになる。さらには、保育所についても少子化進行の中で、幼保一元化、認可、認可外の境界をなくする動きなど大きな変革が起きている。 このような状況下、施設管理者としての施設長の役割はどうあるべきなのか。話し合われた当面の課題について、以下列記する。
最後に、今回のセミナー主催にあたり、藤田会長以下メンバーの結束の固さに改めて敬服させられた。しかし、少数精鋭とはいえ一人何役はやはり大変であった。今後は共感するメンバーの拡大が高知の課題かもしれない。 (高知県福祉施設士会事務局 野村栄一) ![]() 東海北陸ブロックは、平成14年7月22日〜23日に、「TQM・ISOを理解する−施設長のマネジメント能力向上−」をテーマに、岐阜市駅前グランパレホテルで104人が参加し、セミナーを開催した。 最初に、廣瀬清蔵日本福祉施設士会会長より「日本福祉施設士会の現状は8県に会員数の多いところがあり、少ないところとの格差がでている。この東海北陸ブロックにおいてもこの機会に岐阜県の組織化を図り、是非活発な活動をしていただきたい」と挨拶をいただいた。 続いて、東海北陸ブロック福祉施設士会を代表して岐阜県の横川満雄氏よりが「福祉施設士会が発足して25年になるが、福祉施設士会は多様かつ変革していく中で福祉の理念を中心に意識改革に向けて取り組んできた。今回の2日間の研修が良い成果となるよう願っています」と挨拶をいただいた。 今回は、講師に財団法人日本科学技術連盟QCサークル東海支部世話人の藤川篤信先生を招いた。藤川氏は、ISO-9000品質システム主任審査員、ISO14001環境マネジメントシステム、審査員補佐、QCサークル本部幹事も務めている。講義の内容を以下に紹介する。 ●講義I:経営管理手法の特徴と変遷について TQMとはTotal Quality Managementの略で、顧客の満足を通じて、長期的な成功、並びに組織の構成員及び社会の利益を目的とし、品質を中核とした、組織の構成員すべての参画を基礎とする組織の経営方法と定義されています。その手法を活用するうえでTQMに対する理解と熱意を持ち、ビジョン・戦略・方針の明示とトップとしてのリーダーシップを持ち、組織力の強化を図り、人材を養成、組織の社会的責任の明確化を図ることが我々経営者・施設長の役割であることが理解できました。 ●講義II:TQMと施設長が行う経営管理の原則について TQMのねらいと活動領域を理解することを通して、施設長(管理職)が行う経営管理の役割と原則について理解しました。 ●講義III:ISOの基礎知識について 福祉施設でも導入が検討されているISOについて、意義や取得方法など、取得することのメリット、デメリットについての講義をしていただきました。 ●講義IV:経営管理手法の活かし方、TQM・QC活動・ISOの関連性について TQMとISOの比較、QC活動とISOの接点など経営管理手法の関連を整理し、施設長が日常的に行うマネジメントへの活かし方を習得しました。 ●総括:高齢者総合福祉施設むらさき野苑ISO取得の実際事例 今回ISO9001取得により、スタッフの中にサービス業としての自覚ができ、さらに顧客満足(利用者重視)の認識を持つことができました。また各部署でばらばらだったマニュアルが整備され、責任と権限が明確となりスムーズに業務遂行ができるようになったことが大きな成果といえます。おかげで、事故・クレームを掘り下げて「原因追及」ができるようになりました。 (愛知県福祉施設士会会長 磯部 栄) ![]() 第13回九州ブロックセミナーは、6月20日〜21日の2日間、別府市のホテルサンバリーアネックスを会場に、今回のセミナーでは、九州全県に加え、沖縄からも参加していただき、85名の参加者を得ました。 廣瀬清蔵会長の基調講演「福祉の方向を考える―つくし園45年の体験から」につづき、講義I「わが国の社会福祉の現状と課題」を全国社会福祉協議会門廣繁幸企画部長が担当されました。 講義IIは、「HM法で、豊楽美の福祉施設づくり―バリアフリー学入門」を長崎純心大学現代福祉学科教授日比野正己氏が、講義IIIは、「経営感覚を持った新しい施設長像」を当会のメンバーでもある長崎県・更生施設八雲寮長志賀俊紀氏が受け持たれ、いずれも豊かな内容で、参加者全員に満足していただけたと思っています。 最後は、宇目町企画情報課課長補佐矢野大和氏の「笑顔で介護」の講演で終えましたが、講師は九州でも有名な落語家で、今回のセミナーはまさにバラエティに富んだ研修ということで、参加者に好評でした。 (大分県福祉施設士会会長 多田一三) ![]() 社会福祉法、介護保険、さらには支援費制度などによる福祉改革の流れが見えはじめ、そうした福祉社会の実現のためには、施設経営者側の意識変革が問われている。社会福祉の使命・原点に立ち返りながら施設長の経営管理能力を自己点検し、資源(職員・インフラ・作業環境)の運用管理を通して、サービス提供をチェックし、施設長自らがこられに監察・評価をしていかねばならない。
![]() 少子高齢化の進展や介護保険制度の施行、社会福祉基礎構造改革など福祉を取り巻く環境はめまぐるしく変わり、措置から契約へと多様な選択肢を自らで選ぶ時代となりそれぞれの施設においてもサービスの質の向上にさまざまな努力が重ねられています。 このような社会福祉の現実をふまえ、福祉施設士としての使命に自覚し、グローバルな視野にたって、氾濫する情報の中から真に必要な情報を共有し、21世紀型社会福祉の構築に努めさまざまな変革に対応すべく、会員相互の情報交換と自己研鑽の場とします。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||