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福祉QCへの理解深めた2日間 −北海道ブロックセミナー−

 北海道ブロックの第35回セミナーは、去る10月7日〜8日の2日間、会員、QC関係職員など55名が参加して、札幌市中央区北2条西7丁目道立社会福祉総合センター(かでる)で開かれた。
 セミナーに先立ち、広瀬会長より施設長の資格講習の受講について説明後、支援費方式での単価の違い、介護保険、医療費の下げ幅、保育所のバウチャー方式なども簡単にふれたあと、「施設はサービスの質をいかに高めるかが大切であり、そのためにQC手法を取り入れ、業務改善していただき、明るい職場を作っていただきたい。QCの一番大事なことは、現状把握であり、利用者にどれくらいかかわっているかである」などと挨拶を兼ねて話された。
 続いて、湯浅国勝氏より「福祉施設の職員に期待すること」と題して講演が行われた。まず最初に、道庁在席中、人々の健康と福祉を学び、その一例として、ワークキャンプやコンサート、その他の行事などを通して、道内各地で活躍中のボランティアとともに地域とのかかわりについて学ばれた実体験などの説明があり、「職場にとってはテーマを設け、発表し研究し合うなど、学びが大切であり、それには普段から細かいことの積み重ねで大きなものになっていく」と話された。そして、改革精神については、一番大事なことは、1.節約、2.人の気持ち、心を大事に、3.改革は人から言われてやるのではなく自らやっていくこと、また、利用者の権利、業務等福祉の4つの役割を説明、「改革は役員、職員、利用者、地域全体がより良い方向へと変わって行く、社会福祉も人材をつくり上げてほしい」と結ばれた。
 引き続き、難波朝重氏より「福祉QCの進め方と手法」について説明があった。難波氏は、クオリティコントロール、QC的なものの味方、考え方、サークル活動の目的、活動内容、活動の心構え、手法サークルづくり、会合の持ち方と心構え、ルール(4つの原則)、新QC7つの道具など、基礎的な活動方法を説明された。その後、サークル発表の総評を述べられ、全体として意欲的な取り組みだったこと、QC活動は、あくまでも人材育成、業務改善の一つの方法であり、発表は結果よりもプロセスが大切であることをしっかりおさえることが重要であると述べられた。そして最後に、「施設は、質の高いサービスを提供することが課題であり、今後も関心を持ってQCサークル活動に取り組んでほしい」と結び、2日間に渡ったセミナーが終了した。
 今回も情報交換をはじめ、福祉QCと利用者とのかかわりについて大いに深め合い、有意義なセミナーであった。

(北海道福祉施設士会事務局  広瀬 忠春(保−12期))


社会福祉施設長のリーダーシップとは −東北ブロックセミナー秋田大会−

 東北ブロックセミナーが、9月30日〜10月1日にかけて秋田県田沢湖芸術村「温泉ゆぽぽ」を会場に開催された。福祉施設士会会員数が8名と小人数であったものの、心配されたセミナー参加人数が予定の70名を超えて95名にもおよんだのは、ひとえに田沢湖芸術村の中の「わらび座劇場の観劇」のたまものと感謝している。
 日本福祉施設士会事務局の基調報告に続いて、わらび座ミュージカル「つばめ」(脚本演出ジェームス三木)を鑑賞した。これは、秋田−ソウル国際定期便就航一周年記念作品で、豊臣時代の朝鮮征伐で連行された朝鮮人「お燕」が日本と朝鮮の二つの国の狭間で苦悩の末に命を絶ってしまうという物語で、感動ものであった。
 講演の最初に、わらび座の制作・広報総括者の菅野紀子氏から、1951年東京で誕生し、新しい歌と踊りの創造を目指して民衆の命の参加や生産の喜び、生活の喜怒哀楽をうたいあげてきた「たざわ湖芸術村について」の話を受けた。
 次に、2番目の講演として「社会を取り巻く動向と施設長への期待」と題して、厚生労働省・社会援護局福祉基盤課課長補佐山口宗久氏から、社会福祉の増進のための社会福祉事業法等の一部を改正する等の法律の制定(平成12年)に至るまでの社会人口構造18項目についての比較の説明および総合規制改革会議中間とりまとめの説明とこれに対する厚生労働省意見の説明、また、リスクマネジメントに関する取り組み指針の説明などが行われた。
 さらに、3番目に「社会福祉施設長のリーダーシップとは」と題して、上智大学助教授 栃本一三郎氏から「リーダーの考え方で集団が決定されるが、新しい施設モデル(保護から支援へ)を作っていくためには、時代をもっとも敏感に感じる感性と創造力を持ってのぞみ、社会変化を感じ取れる能力が必要である。リーダーは、一般企業と変わらない役割で、常にライター(Heimleiter:船長)の意味を自覚していく必要がある。経営者革命というのは、福祉では施設長革命を意味するのであり、施設長自らが変わることが求められる」と話された。

(秋田県福祉施設士会事務局 村上耕治)


変革期の福祉サービスを考える −近畿ブロックセミナー−

 第13回近畿ブロックセミナーは、去る平成14年10月9日〜10日の2日間、奈良市の三井ガーデンホテル奈良を会場に、近畿各府県より福祉施設士および福祉関係者70余名の参加のもとに開催された。
 最初に、日本福祉施設士会会長廣瀬清蔵氏から「会の動向と会員に期待するもの」と題して情勢報告が行われた。
 続いて、基調講演として、厚生労働省福祉基盤課課長補佐山口宗久氏から、最近の福祉施策の動向について、また、福祉サービスにおけるリスクマネジメントに関する取り組み指針について話しをいただいた。
 次に、講演Iとして「施設職員の生かし方・育て方」について、天理大学人間学部教授井戸和男氏より、自身の民間企業人事部長の体験を通じて、施設の活性化・効率化を目指すにはどうすればよいかをユーモアの中にも厳しさとパワー溢れる内容の話を受け、会場内には何かしら熱い雰囲気が漲りました。
 第2日目は、ブロック総会につづいて、講演IIとして「いかせいのち」と題し、奈良県橿原市の名僧おふさ観音貫主 施密門光範氏より、「無常生きている間にこの命を如何に生かすか」その心の有りようについて感動的なお話しをいただいた。
 あっという間の2日間であり、準備不足等の心配もあったが、遠路大和路にご参加いただいた会員の皆様の頭と心に、強烈な感動と成果を得ていただけたのではないかという勝手な思いと、会員の結束の固さ、素晴らしさを改めて感じた研修会であった。

(奈良県福祉施設士会事務局)